ヤマトHDの沿革
トラック4台からスタート
ヤマトHDは1919年(大正8年)に大和運輸株式会社として設立されました。創業当時は、たった4台のトラックからスタートしたヤマトHDですが、現在ではグループ合計で13,000以上の運搬具を持つ、国内屈指の物流会社にまで登りつめました。
1957年に有名な黒猫ロゴマークを採用
1957年に現在の黒猫の親子のロゴマークを使用します。2005年にヤマト運輸株式会社からヤマトホールディングス株式会社へ商号変更し、事業を拡大していきました。インターネットの普及により、年々拡大するEC市場。その影響で、宅配事業のマーケットも急拡大し、宅配サービスの需要拡大と共に、成長を遂げ、現在に至ります。
ヤマトHDの強み
物流網は人口カバー率99.9%
ヤマトHDの強みは、今後も拡大が予想される宅急便市場において高いシェア率を誇っていることです。ヤマトの日本全国に張り巡らせた物流網は、人口カバー率99.9%を誇ります。ヤマトHDと言えば、突然の事件・事故が発生しても即座に現地に急行できるように設計された警察署の立地モデルを元に、事業所の数を決めたとして有名でもあります。
ヤマトHDは、2019年の創業100周年に向けた中期経営計画「KAIKAKU 2019 for NEXT100」を策定しました。国内に捉われず、世界の宅配市場にも目を向けています。中期的には国内での持続可能な配送モデルの維持構築に向けて、長期的には国内外の法人向け事業の拡大に向けてヤマト運輸は走り出しています。
従業員の働きやすい環境を構築
従業員が働きやすい労働環境を構築するべく、のびのびとした社風で、ワークライフバランスの向上に努め、働き方改革を推進するリーディングカンパニーを目指しています。
代表は長尾裕氏
長尾 裕(ながお ゆたか)
生年月日:1965年8月31日生まれ
出身地:兵庫県
入社から社長になるまで
1988年4月:ヤマト運輸入社
2004年4月:同社山口主管支店長
2006年4月:同社埼玉主管支店長
2009年4月:同社TSS営業推進室長
2010年4月:同社執行役員関東支社長
2013年4月:同社常務執行役員
2015年4月:ヤマトホールディングス執行役員 兼 ヤマト運輸代表取締役社長 社長執行役員
2017年6月:ヤマトホールディングス取締役執行役員 兼 ヤマト運輸代表取締役社長 社長執行役員
バイト出身の社長
長尾氏はヤマトでアルバイトをした経験がある、異色のバイト出身の社長です。高崎経済大学経済学部2年生の時に、深夜0時から朝6時まで、お歳暮仕分けのアルバイトをしていたとそうです。
就職活動が始まり、大学の就職課の方からヤマト運輸を紹介され、バイトをしたこともあり、「何かの縁ではないか」と入社を決めた。
あらゆる実務を経験
1988年、ヤマト運輸(ヤマトHD)に入社し、神戸中央営業所(のちの神戸中央支店)に配属され、その1年間で仕分け、配達、お客さま対応、営業、帳簿付けなど、あらゆる実務を経験しました。
当時の長尾氏の働きぶりは、職場内では「スーパーマンのような仕事ぶりだ」と比喩されるほどの、猛烈社員だったそうです。
92年に六甲営業所に異動になり、初めて所長に就任しましたが、阪神大震災に見舞われ、営業停止を余儀なくされました。しかし、長尾氏の手腕、水際立った対応で危機的状況から脱出し、ヤマト運輸の業績のV字回復の、震災後の復興の立役者として社内で評価を受けます。
その後、山口主管支店長、埼玉主管支店長を務め、2009年にTSS(Today Shopping Service)営業室長として、ネット通販の当日配送など新サービスの営業を担当。10年、執行役員関東支社長に昇格。常務執行役員を経て15年4月、事業会社ヤマト運輸社長と持ち株会社ヤマトHDの執行役員に就任しました。